« 繰り返す理由 | トップページ | 女性のための男性の品格 »

2008年2月10日 (日)

日本の日常とイギリスコメディー

何作かイギリスコメディーを見る機会があったが、どうやら日本で至極当たり前な日常とか現実を描いているようだ。

日本人は当事者として四苦八苦しているのに、あちらではお気楽に笑っている。

これが文化の違いなのか?

The Officeは、会社生活、昨日見た、The fast showもおなじような、家族とか職場とか学校とかいずれにおいても極当たり前に展開される日本の日常である様子だった。

イギリスの階級社会を反映させて地主の息子・ラルフと使用人の老人・テッドとの関係が描かれていた。

まさしく日本の社会の縮図である。

息子は、裕福そうだが、自分の身体に合わないことを一生懸命取り込もうとして自己解体している。老人は、身なりはみすぼらしいが、自分を生きているという様子だった。

息子は、フランス料理とか歌劇とか背伸びして取り込んだことを老人に問いかけているが、取り合ってもらえない。

最初は、階級の違いから遠慮しているのかなと思われたが、本音は、どうでもいいことを回りくどく言うな、と辟易していて、言い諭したいところだが、それも出来ないで、まあしょうがないなあ、というところだった。

その場面場面で笑いが吹き込まれている。あちらではおかしいのである。

これが教師と生徒、上司と部下のような関係に対応する。

教師が、自分の身体に合わないというか完全に消化しきっていないことをぎこちなく生徒に問い掛けるものの、取り合ってもらえない。

お金持ちなのに、自分の身体にあわないことを無理している日本人の様子を揶揄しているにも受け取れた。

息子ラルフが小林秀雄にも見えた。

日本では、そういう場面において、頭がぼっとするものの笑い出すことはない。

あちらでは、げらげら笑う。当事者意識がないということは、日常生活において稀なことなのだろう。

試験問題で小林秀雄の文章が出てきて頭がぼーっとしてきてあっという間にタイムオーバーとなったというトラウマがあった。

向こうでは、げらげら笑うらしい。

うらやましい文化だなあ。

日本で試験中に一人げらげら笑ったらつまみ出されるだろうな。申し合わせて何人かで笑ったら威力業務妨害で捕まるだろう。

涙を呑んでもくもくと問題を解かなくてはならない。

あちらでは、一斉にみんなが笑う。

ということは、そういう試験問題が出ないということなのであろう。

自己解体した文章は出ない。

自己解体はあってはならないことなのだろう。

人様に笑われないようにするというのが日本の道徳的慣習とされるが、とりたてて自己解体しても笑われない。むしろ推奨される。

あちらでは、一笑の対象になる。

なんともうらやましい話ではないか。

と日本のパブリックスペースで言うと評判が悪い。

日本人への偏見だ、と吐き捨てていて、その真意を汲み取ろうとすることがあまりなさそう。

人気blogランキングへ

|

「文化・芸術」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/216415/10376512

この記事へのトラックバック一覧です: 日本の日常とイギリスコメディー:

コメント

Mさま

あと5年って?

いやあ、たくましいなんて、いつのことやら?

あちらは、地下鉄をチハチョル、ありがとうを、カムサムニダ、警察をキョンチャル、というように、お腹に力がこもるような音韻(発音の仕方)が多いですね。

自然に腹式呼吸が誘導されて呼吸が深くなります。みんな腹式呼吸しながら話してかんがえているのですから、ミラーニューロンによって、私も誘導されるのです。

だから安心。

相変わらず寒いですが、
もうすぐ春ですね。

あさってですよね?

投稿 n_ohsaki | 2008年2月14日 (木) 23時08分

肩にホカロン.. きもちがよさそう。
まだぜいたくかも。。 あと五年がまんします(笑)

お月さま、たしかに薄いです。
いい表現ですね。 

わたしはやさしいエッセイしか読んだことがないんですが、
年々たくましくなられたんでしょうか。

韓国は安心。。
そういえば台湾はあたたかな感じでした。 いってみたいです。

土地でも安心できるんですね。
ことばが通じなくても、雰囲気でも。
不思議だけれど、そういうことがあるのはなんとなくわかります・・ 

また、朝カルなどでお会いいたしましょう。

投稿 M | 2008年2月14日 (木) 20時45分

Mさん、こんばんは。
今晩も冷えて辛いですね。
でもあと2,3回の寒さを越せば、春ですね。

そういえば女性ぽいですね。若い頃の文章は特にそうですね。だんだん年を取るにつれて男っぽくなっています。難解な男っぽい文章の中に、おばちゃんぽく本音がちらちらと現れますね。

やはり寒いと気分まで辛いです。私もそうです。お月様も薄いし。

肩にホカロンを張って暖めるといいですよ。

繰り返しになりますが、韓国に行くと嘘のように不安はなくなります。本当に。

確かに博士の周辺に赴くとご利益があるみたいです。気分がすっきりする。

Cafeにもお邪魔しますよ。

あと冬ももうすぐ終わり。
あちらでお会いしましょう。

投稿 n_ohsaki | 2008年2月13日 (水) 20時25分

Ohsakiさんこんばんは。
今夜は風が冷いですね。 帰り道歩いているとほっぺたがきれそうなほどでした。

ラルフ&テッド、とっても良かったですね、、
途中から入って、はじめのほう見れなくて残念でした。

ああいう感じがブリティッシュなのかな。。
だったら大好きになりそうです。

日本の縮図・・だからなのでしょうか(笑)
ラルフがとくによかった。。

小林秀雄に見えてしまったのは..(笑)
そういえば、小林さんの文章を読んで、
女性的な方だったのかな..という印象を受けたことがありました。

英語の勉強にもちょうどよさそうで、欲しいけれど、お買い物のしかたもさっぱりです。

トラウマ、解消されますように。。


Ohsakiさんがいらしていたころとはまったく様子がちがってしまったかもですが、
こんどcafeのほうにもいらしてくださいね。

わたしはさいきんなんだかつらくなってしまって。。
ときどきあるんですけれど。

安心して話せる場所って、なかなかないものですね...
でも考えてみたら、何の不安もない場所じなど現実にはないのだから、
ネット上にもあるはずがないのですね。
 
でも、博士がきてくださるのはあの場所のみで、
それが唯一の救いでもある気がします。

ちろちろ、がんばります。
あちらで会えるとよいですね、、

投稿 M | 2008年2月13日 (水) 01時15分

コメントを書く




コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。