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2008年5月14日 (水)

アーティスト誕生の仕組み

対談を訊いて思ったこと。

アーティストの役割というのは、現代美術であれ文学であれ、コミュニティーの生成だな、と思いついた。そのご本人を核にして社会がどんどん広がっていくみたい。

気になるアーティストの催し物に参加してみると一種自分と似たもの同士に囲まれるなあ、と実感する。あるアーティストに惹かれるというのは、自分のアイデンティティーを確固たる物にする作用がある。

彼らの話を聴いていて、自分が高揚するなと感じると同じく周囲も同様に感じる。そうすることを繰り返すとどんどん病みつきになり居付くことになる。そこが一種の着地点になって、ある一つの傾向を持った社会が形成される。一つのマスが作られ、マーケティング上、確実性が増す結果となる。

これが、ホーリーな側面だろう。

マーケットな側面を見てみれば、あいつをアーティストとして置いておけば、自ずと同じような人々が大勢集まり、同調するようなコミュニティーが出来る。集めるほうも集まるほうも双方メリットがある。

今回の対談に参加しつつ、これまでの自分の営みを思い出して、まとまった形で、アーティストの役割が判ってきた。

そうすると、当初のアーティストの作品そのものの良し悪しは2の次ではないかと考える。

まずは、コミュニティー作りから始まって、そこから共同作業でアートが生まれてくるのだろう。一人核を作ると人が集まり揉まれて作品が生まれてくる。アーティスト一人の力ではなく、同じようなタイプの人々を巻き込んで増幅作用によって創造される。

そうやってアーティストが誕生する仕組みというか仕掛けが判ったような気がする。

あるタイプの人がいて、どれだけ同じタイプを集められるか?それで成功するかしないかある程度読めてくるのではないかと思う。

アートの担い手になる、つまり自分がいい気分に浸るには、必ずしも核になる必要ななく、その片棒を担ぐだけで充分だ、ということになる。

核にならなくても、表現活動していれば、どこかの核に吸い寄せられ一体化して強力なものへと成長するのだから、とかく気に入った人を見出して顔をつなぐことが第一歩といえるのではないかと思う。

はじめは小集団から始め、そこで拡大する兆候をステークスホルダに嗅がせれば、一気に拡大していく、ということになろう。まずは、同好の志を集い盛り上がることが肝要。

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