体育会系の頭
確かに運動バカというのは、中学生ぐらいから言われていた。何かしら知らないけどあいつは運動バカと優越感に浸っている人もいた。誰が吹き込んだんだろうな。あの国語教師だったのかな?
3SといってGHQが日本人の脳を低下させるためにスポーツ・セックス・スクリーンを流行らせた陰謀だ、なんて言われた。随分それで洗脳されたなあ。スポーツをバカにするという心構えができてしまった。
後大学に入って授業にろくすっぽ出ないでテニスばっかりやっていた奴もいたな。それがうまいんだな。
数十万円の授業料が勿体なくないのかな?と不思議に思った。
大学卒業するぐらいから私もスポーツが好きになって一通りやった。テニス・ゴルフ・スキー。うまくならなかったなあ。要素還元主義と何回も何回も繰り返して体に覚え込ませる主義だから体が壊れてきたし上手くならないしやる気が失せた。
それからしばらく脳の研究と海岸歩行に入れ込んだ。
これらもだいぶ落ち着いてきて、再びゴルフに戻った。でもあの頃の一所懸命さは戻らなかった。適当にやり過ごしていて、まあ体が動かせればいいや、と思ってやっていると、ああやればいいのか、なんとなく判って、そういうものなのか、と納得した。
あまりにもあっけなかったので、そういうコツに気付かせないように世の中出来ているなあ、とあきれた。その思いついたコツはどこにも書いてないし周囲のゴルフの上手いおじさんたちを含め誰も言ってくれなかった。
すると以前は最悪の体育バカ頭をやっていた。幾ら繰り返しても上手くならない練習というのが一番間抜けである。
今思うと体育会系の頭は、その当時と趣が違っている。
動物らしい制御をする脳の持ち主だ、ということである。決して動物だから下等というわけでなく、運動効率から考えると理屈に合っている。
そういう体育会系の脳の持ち主は、別に勉強しなくても、平気なんだよね、ということがある。彼らは群れていて互助社会でくいっぱぐれがない様子だ。そういう一団がいたなあ、という記憶が残っている。
学校で勉強しなくても、群れの中で誰かに教わる、最初から教師の言うことは頭に入らないもの、と割り切っているようだった。
俺高校しか出てないバカなんだよね、という、おじさんがいた。
結局は、別に大学行かなくても充分生きて行けるコネと素養はあるんだ、という自慢しいである。
彼らは、酒飲みながら勉強するらしい。酒場が学校だ。
人生最初からそういう群れに入っていないと上手くいきそうもない。
体育会系の頭、は自慢しいである。
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